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～　宮城蔵王からこんにちは　～　「　蔵王山頂火は燃えて　」

更新日：2021年09月13日
カテゴリ：オーナー日記

その８９「　蔵王山頂火は燃えて　」

　みなさま、こんにちは。暑かったり涼しかったりを繰り返しながら、季節(jié)が進(jìn)んでいることが実感できる今日このごろですね。

　さて、今日の表題を見て即座に反応した方は、蔵王町のお隣りの大河原町で育ち、さらにある程度の年齢の方と思われます。実はワタクシ、大河原町の出身なのです。これは半世紀(jì)以上前に、大河原小學(xué)校の運(yùn)動會で騎馬戦入場の際に歌われていた、「騎馬戦の歌」の一節(jié)です。ずいぶん昔の話ですが、１番２番とあるうち、１番の歌詞は完璧に覚えています。（年寄りは昔のこと覚えてるもんだって？んー、そうかも。）私は以前から蔵王を眺めた際に、この「騎馬戦の歌」が浮かぶことがままありました。今回は、秋の運(yùn)動會シーズンでもありますし、今の蔵王の様子とのコラボ企畫として、勇壯な「騎馬戦の歌」をご紹介します。（大層な理屈をつけておりますが、なんのことはない、単なる思い出話です。）

　　　　
　　“　蔵王山頂火は燃えて　覇気満々の元?dú)荬ⅳ?br /> 　　　　　　　　　日頃鍛えしこの腕ぞ　立てよ今　いざ闘わん　”

　蔵王を近くに眺められる仙南地方では、何かにつけて蔵王が登場します。今は活動が沈靜化しているとはいえ、火の山蔵王に負(fù)けない騎馬戦の選手たちのパワーが、山頂に燃える炎を呼び起こし、士気を高めます。ここで言う山頂とは、宮城側(cè)からの山頂ですので、當(dāng)然刈田岳を指します。秋の晴天のある日に刈田岳を訪れた時(shí)、まさに勇壯なイメージそのままの蔵王の姿に、炎が青空に吸い込まれるようなさまが頭に浮かびました。

　“　熱ある姿勢　熱ある努力　
　　　　　エイ (大河原) エイ (大河原) エイエイエイ　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　エイ大河原健児　意気を示すは今なるぞ　”

　夏の力を失っていない、猛々しさを感じさせるほどの雲(yún)です。空の青さが、雲(yún)の強(qiáng)さを際立たせています。この歌詞にある「姿勢」というのは、背中をピンと伸ばした姿勢だけではなく、生きるための目標(biāo)といいますか方向を指しており、それに向けて努力せよと諭しているのだと私は理解しています。もちろん、當(dāng)時(shí)子供だった自分は、そこまで考えていたわけではありません。それにしても、この「騎馬戦の歌」は、町の名前を入れ替えてどこの町でも騎馬戦入場の際に歌われているのだと思っていました。実はそうではなく、町獨(dú)自に作成されたものであったようです。掘り下げて調(diào)べれば、歌の生まれた経緯や作詞作曲者名もわかるのでしょうが、今回は歌のご紹介と蔵王の今の景色を楽しむということでご勘弁ください。

　それにしても、刈田岳を訪れたこの日は素晴らしい秋晴れ。上空の水分が多いのでしょうか、飛行機(jī)雲(yún)が何本も確認(rèn)できました。刈田岳山頂の刈田嶺神社の上空に、何本もくっきりとクロスした飛行機(jī)雲(yún)が見られます。神社の上空だから、もうちょっと交差して鳥居みたいにならないかな、と思いながらしばらく見上げていたのですが、そんなに都合のいい展開があるはずもありませんね。

　美しい景色と澄み切った秋の空気を十分に満喫しましたので、そろそろ帰り足にしましょうか。四季折々に様子をお伝えしているおなじみの三階の滝で途中下車。滝はスッキリと美しく、滝を囲む緑の木々は、なんとなく色がさめてきているように見えました。紅葉が待たれます。

　半世紀(jì)以上を過ぎてもなお、口について出てくる「騎馬戦の歌」。目に浮かぶのは運(yùn)動會で騎馬を組んだ男子たちが堂々の行進(jìn)をする姿。グラウンドいっぱいに、蔵王山頂火は燃えてーの歌聲が響きます。歌詞以上にメロデイはさらに勇壯なんですよ。メロデイをお伝えできないのが殘念でなりません。あれからずいぶんの月日がたちましたが、グラウンドはまだ同じところにあります。場所自體は同じですが、當(dāng)時(shí)は建物もなく眼前に田んぼが広がり蔵王の全景が見えていたものです。その面影はもうありません。そのせいか、グラウンド自體もなんとなく寂れた感じがします。歓聲に溢れ躍動した日々は、過去のものとなりました。

　
　ちょっと寂しい気持ちになってしまいましたね。この日撮った秋のお釜の寫真で心を穏やかにしていただきましょうか。天気により色を変えるお釜の水面に風(fēng)がさざなみをたてます。巡りゆく季節(jié)をいつも靜かに表現(xiàn)してくれる景色です。渡る風(fēng)はこの先冷たさを増していくことになるのでしょう。今回は、いつにもまして個(gè)人的な思い入れとなる內(nèi)容に終始してしまいました。興味を持てなかったな、という感想を持たれた方いらしたかもしれません。蔵王を眺めながら育った地元の人間の、ちょっとした思い出話であり、また、宮城県とくに仙南地方の地域では、春夏秋冬朝な夕なに、意識もせずに蔵王のお山とともに暮らしているんだな、と理解していただければ幸いです。

※蔵王山頂：當(dāng)リゾートより約19㎞
寫真は令和3年9月撮影