最終回：一年の月日

最終回：一年の月日

9月も後半になり、八幡平リゾートでは朝に10℃以下まで冷え込む日も出てきて、確実に秋が深まっています。木によってはすでに色づき始めてもいます。春からすっかり見なくなっていたキツネを最近になってまた見掛けるようになってきました。そういえば、ちょうど1年前にこちらに引っ越してきてから最初に見た動(dòng)物はキツネでしたが、この時(shí)期になると現(xiàn)れやすくなるのかもしれません。リスも冬支度に忙しく、ほぼ毎日現(xiàn)れます。

＜遠(yuǎn)くて見にくいですが、久しぶりのキツネです(9月25日撮影)＞

＜こちらの方は近くまでよく來ます(9月13日撮影)＞

半年にわたって綴ってきたオーナー日記も今回が最終回です。我々もこの9月でここに引っ越してきてからちょうど1年が過ぎ、一通りの季節(jié)を體感しました。振り返って、ある意味ではこちらでの生活にもだいぶ慣れたのですが、やっぱりまだ慣れていないなとも思います。それと言うのも、ここ半年で緑色にすっかり慣れてしまった目には、雪景色のときの寫真なんかはまったくの別世界に見えてしまい、まぎれもなくこの辺で撮った寫真に、何とも言えない違和感を覚えてしまうのです。

今はまだ緑に覆われていますが、あと2カ月もたてばすっかり紅葉も落ちて初雪でも降って來るでしょう。こういった景色のダイナミックな変化は、単に北國(guó)に暮らしているからだけでなく、自然に囲まれて暮らしているからこそ感じられることだと思います。まだこの変化に感覚が慣れ切っていないようです。

話は少しずれますが、実は我が家では地デジ放送が見れません。家の周りが木に覆われているため、地デジの電波が遮られて見ることができないのです。結(jié)局我が家は光回線を使った光テレビにし、BSやCSは見ることができますが、いわゆる普通のNHKとか民放とかのテレビは見れません。でも、今となってはまったく問題ない気がしています。むしろ、余計(jì)なことや情報(bào)を目にしなくて済みますし、世間で話題になっていることから少なからず隔離され、浮世離れしている感もありますが、その分、靜かに暮らせている気がします。テレビで余計(jì)なものを見るより、外を見て、「雪が解けたな」、「葉が伸びてきたな」、「なんか鳥が鳴いてるな」、「リスがまた來たな」とか???、そんなことを見たり聞いたりしている方が、質(zhì)の良い生活ができている気がします。

海でも山でも、良い景色というものは、人間に幸福感を絶対的に與えるものだと思います。良い景色のところに行けば、誰(shuí)でも大なり小なり気分が良いと思いますが、不快になる人はいないですから。それなのに、多くの人がいろんな理由で、そういう場(chǎng)所に住めないのが実情だと思います。そういう意味では、こういう景色の中で暮らせている自分達(dá)は本當(dāng)に幸せだと思います。八幡平リゾートの魅力は、それに盡きるのではないかと思います。言葉ですべてを伝えるのは難しいですが、一度來て見てもらえればと思います。

 
＜この景色の中に暮らせていることに感謝！(9月27日撮影)＞