住まいづくりの中でも、キッチンは、もっとも気を配りたい場所のひとつ。
愛著のある家で楽しく、心地よく暮らすためには“キッチンづくり”そのものが要となってきます。
家族構(gòu)成や暮らしぶりなど、住まい方の違いや変化によって、その家にしっくり馴染むキッチンがあります。
何度も買い換えるものではないからこそ、じっくりと、しっかりと。
これからの、あなたの家族にとってぴったりのキッチン探しを、わたしたちと一緒にはじめませんか。
1.ライフスタイルの中に、キッチン。
暮らしに合わせたキッチンを考える
「わが家にふさわしい形」がなかなか探せなかったり、憧れはあっても「使いやすいキッチン」と思えるものがなかったり…。毎日のように立つキッチンなのに、いざ本當(dāng)に欲しいものはと問われると意外に困ってしまいます。
そんな時には、それぞれの家庭ならではの暮らしぶり＝ライフスタイルに寄り添うキッチンづくりを考えてみてはいかがでしょう。
たとえば毎日の食事づくり。一品ずつ手間をかけて作る家庭と、できるだけ手早く、時間を優(yōu)先したいと考える家庭ではキッチンに求めることが変わってきます。その他にも「調(diào)理中も家族との會話を楽しみたい」「家に友人を招くのが好き」「食材はまとめ買いして上手に使いたい」など、ライフスタイルに合わせて考えていくと、あなたにぴったりのキッチンに出會えるはずです。
2.家族の成長とともに、キッチン。
ライフステージからキッチンを考える
キッチンを計(jì)畫するうえでポイントとなるのが、家族の成長によって変わるライフステージ。ライフステージとは、人生（生涯）のある時期における、その人の生活のあり方のことです。「新婚期」「子育て期」「熟年期」という大きな3つのステージに分けることができます。
なにもかもが新鮮で初々しい「新婚期」から、子どもが生まれ、育てあげる「子育て期」、子どもが巣立ち再び二人の暮らしが始まる「熟年期」、年月の経過によって、おのずと家族構(gòu)成やライフスタイルも変わっていきます。さらに子育てを終え、歳を重ねることによる安全面での配慮も必要となります。新しいキッチンをつくる時には、家族の成長とともにおとずれる“変化”にも柔軟に対応できるよう、あらかじめ考えておきましょう。
新婚期
結(jié)婚して間もない二人の暮らしでは、一緒に料理をすることも楽しみのひとつでしょう。ただ、この時期は二人で使うことを中心に考えがちですが、これからの家族の変化にも十分配慮しましょう。
子育て期
子どもとのふれあいを大切にしたい時期。2歳半ぐらいまでの間は、キッチンをゲートで隔てておくなどの配慮も必要ですが、その時期を過ぎれば、一緒に調(diào)理を楽しめるように、小さな子どもにとっても安全で使いやすいキッチンを考えましょう。
熟年期
歳を重ねてから趣味や健康維持のためにキッチンに立つ人も少なくありません。火を使わずに調(diào)理できるIHクッキングヒーターなど、安全面への配慮はこれまで以上に求められます。また、親世帯と子世帯が近くに住み頻繁に食事を共にするケースも増えています。家族みんなで使えることが、大切なポイントと言えるでしょう。
3.暮らしの空間として、キッチン。
キッチンとつながる空間をトータルに考える
ひと昔前、キッチンがまだ臺所と呼ばれていた頃、そこはあくまで調(diào)理をする場所でした。しかし人々のライフスタイルが多様化した今、キッチンは暮らしの中心的な存在になってきました。
そこで、キッチンをつくる時にもうひとつ考えておきたいのが、リビングやダイニングをはじめとする住まいの中のさまざまな空間との“つながり”です。
たとえば、家族や友人が大勢集まるホームパーティをよく開く家庭なら、調(diào)理をしながらにぎやかに會話を楽しめるキッチンを。また、子育てに忙しい時期を迎えた家庭なら、子どもの宿題を見てやったり、合間をみて洗濯物を片付けたりできる“ながら家事”キッチンを。 週末にまとめ買いをする家庭なら、ガレージからキッチンまでの動線上に効率よいパントリー（食品庫）を設(shè)けるなど…。 これからはキッチンを中心に家族や友人が集い、家事の動線はもちろん家族それぞれが持つ空間とのつながりを大切にすることで、住まいそのものの居心地のよさが増してきます。
