WELL認(rèn)証は職場の快適さと働く人の健康を重視してオフィス空間性能を評価しますが、LEEDは地球環(huán)境や生活の質(zhì)向上に寄與する建築活動(dòng)であるグリーンビルディングを評価します。
持続可能性と地球環(huán)境の保護(hù)?改善などSDGsやESGが重視される現(xiàn)代、WELL認(rèn)証とグリー ンビルディングの関係について考えてみます。

グリーンビルディングの認(rèn)証制度「LEED」

グリーンビルディング（Green Building）は直訳すれば「緑の建築」になります。建造物や周囲の敷地などが將來にわたって持続可能な環(huán)境と生活の質(zhì)的向上に寄與するのかを立地選定などの段階から設(shè)計(jì)、建設(shè)、保守?改修?解體まで一連のサイクルを通して取り組む建築活動(dòng)を意味します。
グリーンビルディングに関する認(rèn)証制度が「LEED」（Leadership in Energy and Environmental Design）」です。これも直訳すると「エネルギーと環(huán)境デザインの統(tǒng)率力」になりますが、省エネと環(huán)境に配慮した建物?敷地利用についての環(huán)境性能評価システムを指します。
認(rèn)証制度を運(yùn)営しているのはNPOの「USGBC」（ 米國グリーンビルディング協(xié)會(huì)＝U.S. GreenBuilding Council）で、1998年に活動(dòng)を開始したといわれています。
グリーンビルディングの認(rèn)証制度は世界各國にあり、LEEDが最大規(guī)模（Green Building Japan ウェブサイトによる）。國內(nèi)における「LEED認(rèn)証」は、2013年に設(shè)立された一般 社団法人の「グリーンビルディングジャパン」（GBJ＝Green Building Japan）が運(yùn)営しています。
また日本では2001年に國土交通省の主導(dǎo)のもと、（一財(cái)）建築環(huán)境?省エネルギー機(jī)構(gòu)內(nèi)に設(shè)置された「CASBEE」（建築環(huán)境総合性能評価システム＝Comprehensive Assessment System for Built Environment Effi ciency）があります。

LEEDはプロジェクト別に認(rèn)証システムがあり、「BD+C」（Building Design and Construction＝建築設(shè)計(jì)および建設(shè)）、「ID+C」（Interior Design and Construction＝インテリア設(shè)計(jì)および建設(shè)）など、「LEED for Cities and Communities」を含めて、6つのプロジェクトに分かれています。

評価項(xiàng)目はプロジェクト別に設(shè)定されていて、「BD+C」は新築または大規(guī)模改修を行う建物全體について評価し、「水の利用」「エネルギーと大気」「室內(nèi)環(huán)境」などが評価対象になります。
そして認(rèn)証取得にはビルのオーナーから設(shè)計(jì)者や施工者、LEEDのコンサルタントなど多くの分 野の専門家が參加することになります。LEED 認(rèn)証を受けたい企業(yè)はオンラインでの 登録後に始まる審査を受け、USGBCとの數(shù)回のやり取りを経て認(rèn)証交付となります。獲得した 評點(diǎn)に応じてサーティファイド（標(biāo)準(zhǔn)認(rèn)証）からシルバー、ゴールド、プラチナと4 段階の評価のいずれかを取得します。
國內(nèi)でLEED認(rèn)証を取得した建築物は年々増加しており、GBJの調(diào)査によれば2020 年の累 計(jì)件數(shù)は149件となっています。東京?大阪の大都市から流山市（千葉県）、三郷市（埼玉 県）、札幌市、福岡市など全國各地に広がっており、テナントビルから企業(yè)の本社ビル、総合 スーパー、物流拠點(diǎn)、再開発地域など多様な建造物でLEED 認(rèn)証が取得されています。

図1：國內(nèi)のLEED認(rèn)証件數(shù)の推移（2020年7月現(xiàn)在）

「Green Building Japan」ウェブサイト「LEEDとは」

親和性が高い2つの認(rèn)証

グリーンビルディング（あるいはLEED）は、建築プロセスや完成した建築物が省エネルギーやCO2排出削減といった気候変動(dòng)対策や資源の効率的な利用、生態(tài)系の保護(hù)などにどう対応したのかを重視し、評點(diǎn)を與えます。一方、WELL認(rèn)証は完成した建築物の室內(nèi)環(huán)境がそこで働く人にどう適合しているのかを?qū)彇摔筏圃u価します。
建造物の內(nèi)部を重視するWELL認(rèn)証に対して、LEEDは建造物の外部環(huán)境に重きを置いている 點(diǎn)で異なるといえるでしょう。

いずれの評価システムも、持続可能な社會(huì)の構(gòu)築を目指すSDGsと、環(huán)境?社會(huì)?ガバナンスの3要素を重視するESGの世界的なうねりを受けての動(dòng)きであることは間違いありません。
LEEDはインテリア設(shè)計(jì)と建設(shè)の環(huán)境性能を評価することから始まっており、その後、新たなカ テゴリーを加えていった歴史があります。2015年に國連でSDGsが採択され、溫暖化対策の新た な枠組み「パリ協(xié)定」が翌年に発効して以降は、地球環(huán)境の保護(hù)が聲高に叫ばれています。こうした流れを受けて、建造物の設(shè)計(jì)?建築過程や完成した建造物に対する環(huán)境保護(hù)の総合的 な性能評価が求められているのです。

いまやSDGsやESGの観點(diǎn)を抜きにした経済活動(dòng)は経営戦略的にデメリットが多くなりました。 社會(huì)に與える影響が大きい企業(yè)ほど消費(fèi)者が注ぐ視線は厳しくなっています。また環(huán)境の保護(hù)や改善が世界の政治経済で最重要課題の一つになっている今、國や自治體は環(huán)境対策における 手抜かりは許されません。

グリーンビルディングおよびLEEDは、建造物や都市の再開発における環(huán)境性能を証明できる ことで、建造物のオーナーや設(shè)計(jì)?施工者は入居希望者や投資家などに対してアピールできるメリットがあります。これはWELL認(rèn)証も同じです。
また、より高い評価の認(rèn)証を目指して取得機(jī)會(huì)を増やすことにより、継続的な改善を展開することができる點(diǎn)でも意義があります。
近年は都市再開発事業(yè)にLEEDを取得するケースもあります。客観的な評価を取得することで都市に対する注目度を高め、企業(yè)の誘致や訪問客の増加、人口の流入を?qū)g現(xiàn)して都市の発 展に繋げていく狙いです。人に優(yōu)しいWELL 認(rèn)証と、建造物とその外部環(huán)境に優(yōu)しいグリーンビルディング（LEED認(rèn)証）は親和性が高いといえるのではないでしょうか。